Governance code
ガバナンスコード
監査法人コスモスにおける
実効的な組織運営に関する取り組み
1.監査法人が果たすべき役割
監査法人は、会計監査を通じて企業の財務情報の信頼性を確保し、資本市場の参加者等の保護を図り、もって国民経済の健全な発展に寄与する公益的な役割を有している。これを果たすため、監査法人は、法人の構成員による自由闊達な議論と相互啓発を促し、その能力を十分に発揮させ、会計監査の品質を組織として持続的に向上させるべきである。
当監査法人の取り組み
監査法人コスモスでは、公益的な役割に対する認識から、監査業務及び財務に関するコンサルティング業務を通して、資本市場における社会的・公共的使命に応え、もってクライアントの健全な発展と監査法人の組織メンバーの幸福に貢献することを経営理念としております。
当該経営理念は、統括代表社員が全構成員に対し繰り返し説明することで、法人の構成員が共通に保持すべき価値観として形成されております。
監査法人コスモスでは、監査業務の品質を第一とする運営基本方針を定めており、非監査業務の位置付けについては、監査業務の品質が確保される範囲内において実施いたします。
2.組織体制(実効的な経営機能の発揮)について
監査法人は、会計監査の品質の持続的な向上に向けた法人全体の組織的な運営を実現するため、実効的に経営(マネジメント)機能を発揮すべきである。
当監査法人の取り組み
監査法人コスモスでは、全社員で構成される社員会を最高意思決定機関と位置づけ、社員会における意思決定に基づき代表社員で構成する経営委員会が法人運営を行っております。このほか、品質管理委員会を設け、監査の品質を確保しております。当監査法人は、社員及び職員などの監査要員合計100名程度で構成されている中規模監査法人であるため、現在の人員規模においては、現体制により実効的な組織運営が可能と考えております。
3.組織体制(独立した立場からの経営機能の監督・評価)について
監査法人は、監査法人の経営から独立した立場で経営機能の実効性を監督・評価し、それを通じて、経営の実効性の発揮を支援する機能を確保すべきである。
当監査法人の取り組み
監査法人コスモスでは、全社員で構成される社員会における意思決定に基づく法人運営を行っております。当監査法人では、社員十数名で構成されている中規模監査法人であり、相互に牽制機能を持ち、公益的な役割を果たすことが法人の経営理念により浸透していますが、現体制による実効的な組織運営を一層効果的なものとするため、大手監査法人の代表社員経験者である公認会計士を、独立性を有する外部の第三者(監督・評価委員)として選任し、経営委員会や社員会の議事録の確認を行い、必要に応じて各種会議体への出席を依頼しています。
4.業務運営について
監査法人は、規模・特性等を踏まえ、組織的な運営を実効的に行うための業務体制を整備すべきである。また、人材の育成・確保を強化し、法人内及び被監査会社等との間において会計監査の品質の向上に向けた意見交換や議論を積極的に行うべきである。
当監査法人の取り組み
監査法人コスモスでは、全社員で構成される社員会における意思決定事項を、各社員が監査現場に赴き、法人の構成員とコミュニケーションをとることで経営機関等の考え方を監査現場まで浸透させており、他方、監査現場において法人の構成員各層から情報を収集しております。
現場の監査業務及び品質管理の側面においても、品質管理委員会の下部組織である品質管理部会に監査現場のインチャージやマネージャーにも参画してもらい、品質管理委員会から発信される情報を一方的に伝えるだけでなく、品質管理における実務上の課題などを監査現場から収集し、品質管理部会から品質管理委員会へ、品質管理委員会から経営委員会や社員会へ情報を共有し、トップダウンだけでなくボトムアップ方式により現場からの自由闊達な意見を幅広く収集しています。
当監査法人では、年間計画に基づき研修を実施しており、監査の能力・力量考課により、人事管理・評価を行っております。
5.透明性の確保について
監査法人は、本原則の適用状況などについて、資本市場の参加者等が適切に評価できるよう、十分な透明性を確保すべきである。また、組織的な運営の改善に向け、法人の取組みに対する内外の評価を活用すべきである。
当監査法人の取り組み
監査法人コスモスでは、当監査法人のホームページにおいて、当監査法人の経営方針及び監査の品質を第一とする運営基本方針を明確にすると共に「品質管理のマネジメントに関する年次報告書」をホームページに掲載しています。また、被監査会社へ当該年次報告書に基づき情報提供を行い、監査品質改善の活動及び施策を確実に実行して参ります。